医療現場でのコミュニケーションのカギは缶バッジ | 国産缶バッジパーツ専門オンラインストア 【バッジこい!】

SANKO
MAGAZINE
三幸マガジン

2023.12.01

缶バッジ作ってみた

医療現場でのコミュニケーションのカギは缶バッジ

こんにちは!Fineです👍
「医療現場」と「缶バッジ」、一見この2つは全く関係の無い様に思えます。
ところがその2つが結びついたのです。

ある日、我々バッジこい!に缶バッジ製作のご依頼が来ました。
今回はその製作からお届けまでの様子をレポートしたいと思います。

缶バッジへのきっかけ

今回のバッジ製作のお話は、「大阪母子医療センター」というところから頂きました。
ここでは、周産期医療をはじめとして、母と子にかかわる疾病の診断や治療、研究を行っています。

医療現場において、感染対策の基本である手洗いやアルコール消毒はもちろん、
職員同士の連携や患者さんへの笑顔は欠かせないものです。
ですが、多忙な日々の中で感染対策を続けることの難しさを感じたり、
職員同士での会話が消えてしまったりしていたそうです。
この問題を解決するために、互いに手洗いや消毒を促しあって、
コミュニケーションが生まれるような缶バッジを身に着ければいいのではないかというアイデアがでました。

しかしながら、沢山の缶バッジを忙しい日々の合間を縫って、自作することは難しく、
缶バッジに関するサイトはないか、と探したところ我々バッジこい!を見つけたそうです。

この話をきいた我々は「ぜひやらせてください!」と缶バッジを製作することにしました。

缶バッジに込めた思い

これが用意して頂いたデザインです。


左の白色は手洗いの推奨、右の赤色は消毒液の使用を促すデザインです。

両デザインに共通するのは「Ask me」から始まる大きな文字。
「聞いてみてよ」と書かれていたら、バッジを見た人も話しかけたくなりますよね。
挨拶のような気軽さで、重たい雰囲気は感じられません。

まさに感染対策とコミュニケーションの円滑化を同時にかなえられるデザインといえます。

試行錯誤のサンプル作成

我々はこのデザインに対して、サイズ感や使われるであろう医療現場の環境などを考慮し、
最適の形は44*70の丸角長方形だと判断してサンプルを作ってみました。

しかし…
・文字がぎりぎりになってしまう(赤色
・ふちの枠が見えない(青色
などの問題が発生してしまいました。

そこからさらに改良を重ねて、担当者の方とも念入りな打ち合わせをしながら、
デザインの試作を重ねました。最終的にできた缶バッジがこちらです。

このデザインに決定しました。赤色のデザインは、少し余裕を持たせて文字を見やすく
青色のデザインは枠を目立つよう、淵との間に余白を入れてみました。

このデザインには担当者様も納得いただき、「良い感じ!」と評価していただけました。
シンプルながら伝えたいことがしっかりと伝わるデザインになったと思います。

バック面

また缶バッジといえば、表のシェルが目立ちますが、裏のバック面にも気をつけることはあります。
通常は安全ピンをつけることが多いですが、医療現場という確実な安全性が求められる場所では、
針がついている安全ピンは不適切でした。

そこで我々が選んだのがこの「回転クリッキー」です。

これで衣服だけでなく、首掛けのネームホルダーなど、場所を選ばずしっかり挟むことができるし、
針という危険な要素も消すことで、安全性を確保できました。

この回転クリッキーについて、まだ知らない方はこちらの記事をご覧ください。

こうして、デザインと仕様が決定し準備が整いました!

一つひとつ丁寧に

ここまでくればあとはたくさん製作するだけです。
缶バッジマシンやフィルム、印刷用紙、パーツを用意します。

バッジマシン、バック、シェル、フィルム、印刷用紙を準備した

丁寧に一つずつ作っていきます。

一つひとつ丁寧に加締めていくのは、私Fineです👍

紙を丁寧に切り抜いたり、確実に加締めたりする作業には、時間もかかってしまいます。
何時間経ったでしょうか、ようやく…

机に並べると圧倒的な量、全てハンドメイドだ。

ようやく完成しました。その数なんと200個!
検品して、問題がないかも確認します。

納品とその後

後日、出来上がった製品を担当の方にお渡ししました。
すごく喜んでいただき、我々もここまで作った甲斐があったなと実感します。

実際に使っている様子を写真に撮っていただき、送っていただきました。
ご紹介したいと思います。

カバンの紐に対して、今回使用した回転クリッキーががっちりと挟むことに成功しています。

「この使い方は安全ピンでは実現できず、回転クリッキーだからできた
「挟んで留めることが、職員の中で一番多い使用例である」

という声もいただいており、安全ピンとはまた違う利点があることを実感しました。

さらに使用感だけでなく、感染対策はバッチリになり、職員同士のコミュニケーションもより活発になったと聞いています。
缶バッジをつけていることが会話のきっかけとなり、
患者さんと話をスムーズに進めることができたというお話も聞きました。

我々としてはこれ以上嬉しいことはありません。
缶バッジがきっかけで人と人とのコミュニケーションが生まれるようになり、
医療現場という厳しい環境に、少しでも笑顔を生むことができたということは我々の誇りです。

最後に

今回、ご依頼いただいた大阪母子医療センター様は、こちらのリンクからHPをご覧になれます。

バッジこい!では、そんな人の思いを具現化し、形にする缶バッジのパーツを販売しています。
また、製作も含む、缶バッジのことで少しでも気になることがございましたら、
ぜひお気軽にお問い合わせください。

皆さまからのご連絡、お待ちしております。
ではまた👍

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